5月からの美容計画

5月の連休前から日差しが強くなってきており、レーザーを用いたシミ治療はあまりお勧めできない季節になってきました。

美容治療に慣れている方の中には遮光のプロのような方もおられて、真夏にゴルフに行かれてもほとんど日焼けせずに過ごしていらっしゃいます。
ただ、すべての人が同じような完璧なケアをするのは難しいので、患者様の多くは《治療による炎症後のケアで経過が左右される治療(紫外線を避けないといけない治療)》は一旦お休みして、秋口以降から再開されます。

紫外線量に左右されるシミ治療に対して、紫外線の影響をほぼ受けることなく通年受けられるたるみ治療は常に患者様のご希望の多い処置です。

たるみケア

たるみというのは3次元的な顔の加齢変化から来ます。

一般の方にはあまり知られていませんが、骨も加齢とともに痩せていきます。
骨の凹凸が変化することで、骨の上に乗っている軟部組織(筋肉と脂肪層)や皮膚も重力によって位置が変わってきます。
また、代謝の衰えによって、若い時には脂肪の蓄積がおこりにくかった細かい部位にも脂肪が目立つようになります。

たるみに対してセルフケアでできることは、皮膚のアンチエイジングとしてできることがほとんどではないでしょうか?
抗酸化や抗糖化は数年継続すると肌の加齢に大きく影響します。
たるみ治療は日焼け肌にも行うことは出来ますが、たるませない・たるみを進行させないためには紫外線は避けてください。

当院では何をおいても日焼け止めの通年使用を指導させていただいています。

ホームケアは、肌の状態にあわせてご提案しています。
ビタミンAの使用が問題ないようであれば、エンビロンシリーズでのケアをご案内していますが
マイルドなケアがいい方は、ビタミンCの外用などをお勧めしています。
日焼けに関しては『洗濯物を干す5分でも結構焼けますよ』という話をして、日焼け止めの必要性をご説明しています。
そういう日々の数分の積み重ねも、5年たったら大きく積もってきます。

『顔のマッサージや筋肉のトレーニングは効果がありますか?』とご質問をされることも多いのですが、正しく行うのであればよいと思います。
誤った方法で摩擦をかけすぎると肌トラブルの原因になりますし、しわを強調する方法になってしまったりすると本末転倒です。
マッサージもトレーニングも、他の悩みの原因になる可能性もあるので気を付けて行う必要があると思います。

皮膚表面上のシミなどの悩みは、化粧品類も含めて悩みに直接作用のあるものを外用できますのでセルフケアを効果的に行うことが可能です。
予防に関してもそうですね。

たるみは皮下組織も影響するため、化粧品類や外用だけでは大きな効果が期待できない事も多いのです。

骨や皮下組織の変化がまだあまり影響しない年代であれば、まずは皮膚の加齢を防ぐ日々のケアが有効ですし、将来のたるみ予防にもなります。
年齢を重ねてきてフェイスラインの変化を感じたときは、皮下組織の変化がかかわってくる年代になってきた証拠。
ここまでくるとセルフケアでは太刀打ちできません。

そこで、最近とてもご希望が多い治療がHIFU(ハイフ)です。
HIFUは、皮下組織を熱により収縮させる治療となります。

HIFUは痛みも少なく、ダウンタイムのない治療の中では≪切らずにできる唯一の皮下組織へのアプローチ≫だと思います。
スレッドリフトをするにしても、まずAcgen(RFによる皮膚の引き締め)を行い皮膚全体のたるみを少しでも改善して表面積を少なくし、HIFUによって皮下組織自体の顔全体のボリュームを多少均一に減らしてあげてから行うほうが、より自然で効果的です。
HIFUは、ダウンタイムも皮膚に対しての大きな炎症もなくできる治療でもあるので、そのほかの治療との同日のコンビネーション治療も行いやすく「たるみも気になるけど、シミとくすみも麻改善したい」という方にはぴったりです。
患者様のご要望に応じて様々な治療の組み立てができることも、患者様と医師双方が治療に取り組みやすい理由かなと思います。

今は、様々な企業からHIFUが発売されていますが、当院ではウルトラセルQ-Plusを採用しています。
ウルトラセルQ-Plusは、最新のカートリッジによって超音波の焦点が精密で不要な周辺組織へのダメージが最小限で行えるため、痛みも少ない治療が可能です。

また、カートリッジがぞくぞくと開発されており、もっといろいろな顔や体の形状に合わせた治療が可能になってきています。
これからさらにHIFUの治療での適応が広がると、施術する私たちも楽しみです。
おそらく今後長期的に治療として根付いていき、発展する治療方法の一つではないかと思っています。

美容治療は、ファッションのように、マーケティングでのトレンド戦略がなされることがあり、一時的な流行ものも中にはあります。
ただし、医学的に意義が高く長く患者様に満足いただける治療しか発展していきません。
そういう治療方法で使用する医療機器はさまざまな企業が開発に参入し、自然と治療も機器も洗練されていくものです。
例としては、IPL(フォトフェイシャル、M22)がありますが、HIFUも同様に10年20年と使用されていく治療なのではないかなと思っています。

院長:上野美律

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